TUG of WAR ~恋のつな引き~
「何もなさすぎて、付き合ってる実感ないもん。
そこで夏休み入って会えなくなったらもっと距離遠くなりそうでしょ……。」



私ってこんなにネガティヴだったっけ。



「うーん…でもそれって、先生がきちんと優佳のこと思ってる証拠じゃない?
付き合ってることが良くないというのは分かっているはずだし、先生なりに考えての行動だと思うよ。」

「でも、メールとか電話くらいって思わない?
それすらないんだもん。」



そこまでセーブするなら、
告白したい気持ちもセーブしてくれれば良かったのに。



「……これ以上私だって何も言えないし、直接先生にその気持ちをそのまま伝えてみたら。」

「それが一番いい方法…かな。」

「真相は先生自身が一番分かってるはずでしょ。」



舞に話を聞いてもらえるだけでも嬉しかったのに、
アドバイスまでもらえて勇気を出す気になれた。
< 196 / 368 >

この作品をシェア

pagetop