TUG of WAR ~恋のつな引き~
「はあ……。」
私は家に帰ってからため息をつく。
どう先生にこのことを話せばいいんだろう。
というか、一連のことを話して別れるなら
ややこしくしないように普通に別れ話を切り出すべき?
きっと写真のことを伝えたら、先生は変に気を利かせてしまうだろう。
ここは普通に別れ話を切り出そう。
私は勇気を出して先生に電話をかける。
プルルル プルルル
『どした?』
「先生、お話しあるんですけれど、いいですか。」
『……ああ。』
先生は私が今から話す内容を予測しているのだろうか。
「私、体育祭の日に先生に告白してもらって本当に嬉しかったです。両想いになることがこんなにも幸せだと思わなかったし、夏休みも花火見たりできて良かったです。
でも……やっぱり私たちは先生と生徒ですし、こうして付き合うのは良くないと思うんです。」
私は深呼吸をする。
「なので……別れてくれませんか。」