TUG of WAR ~恋のつな引き~
でも言われてみれば、
様子が気になっていたのは事実。



今まで自分だけだったポジションに他の子が立ち入るのが不安だった。

勉強合宿の時も優しくされて嬉しかったし、
頭に手乗せられた時もドキッとした。



多分、好きという感情を認めたくなくて
嫌いと思い込ませていたんだろうな───



「.......舞の言うとおりなのかも。
認めたくないけど。」

「ん、やっと認めた。実はずっと思っててさ。
いつ優佳が先生のこと好きだって自覚するか。」

「そうなの!?」

「うん。散々嫌いって豪語してたけど、その逆な気がしてた。」



舞の方が先に私の気持ち気づいていたとは。

意外と自分の本音って自分では分からないものだ。

それも、
相手は好かれてるのかさえ分からなくて年の差も大きく、
職業は先生。



ハードル高すぎるけど
絶対に振り向かせてやる!!




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