TUG of WAR ~恋のつな引き~
「おはよう。
そっちから話してくるの珍しいな。」

「そんなことな....。」

まずいまずい、
今までみたいに反論するとこだった。



「そ.....そうですね。
たまにはいいかなーって。」

「ふーん。お前熱でもある?」



笑いながらそう言われてイラッときたけど、
抑えよう抑えよう。

応戦したらダメだ。



「冗談言わないでくださいよ。
せっかく話しかけたのに。」



必死に笑顔を作りながら返事したけど
絶対ぎこちない。


というより口が悪い先生がいけない!



「あ、始業式あと3分で始まるから
急いで体育館行けよー。」



先生が腕時計を見ながら私たちに促した。



「分かりました。」
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