TUG of WAR ~恋のつな引き~
第三試合
あれから私と舞の関係は何となくぎこちないものとなってしまった。
更に12月にある球技大会の実行委員会が今日から始まることもあり、
尚更関係が離れてしまいそうな予感がする。
帰りのHRが終わり、私は委員会の開催する教室に向かった。
特別教室なため、教室の中にはまだ誰もいなかった。
しかし1分ほどするとガラガラとドアの開く音がした。
「!?」
チラッとみると男子二人組がいたのだが、
そのうちの1人が壮介だった。
「お、優佳じゃん。久しぶり!」
「……久しぶり。」
まさかこんなところで出会うとは。
それもよりによって実行委員。
中3の合唱コン実行委員のことを思い出してしまう。
「あの子壮介の友達?」
「そう、中学一緒でさ。」