群青色、君の色。



日曜日と、代休の月曜日を挟んだ火曜日。
「美佳子、芽依!」
学校に着くなり、私は友達に語り始めた。

「あのね、土曜日に道場行ったんだけど!」

ふたりが返事する隙もないくらいの速度で言葉を紡ぐ。

「難波さんっていう人が来ててめっちゃすごかった!上手かったし、かっこよかった!!」


「え!顔写真はないの?」

美佳子は面食いである。

「とってないよ〜。初対面だもん」

「そこで写真とか取れてたらびっくりするわ」
芽衣が笑いながら言う。

たしかに、と美佳子も頷いていた。



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