群青色、君の色。



「美佳子、芽衣! 帰ろう」


七時間の授業を終えて二人の元へ行く。

「ごめん、私今日祐樹と帰るから」

申し訳なさそうに美佳子が謝る。
祐樹というのは、美佳子の彼氏だ。


「芽衣は?」

「委員会〜」

ということは、きょうはひとりぼっちで帰ることになってしまったということか。


「ごめんね」

大丈夫、と二人に手を振って私は教室を出た。


今日は火曜日。
祝日明けということでほとんどの部活が活動している。
校内は放課後の割ににぎわっていた。


校門をくぐると、すこし眩しい太陽の光が目に差し込んだ。
やっと帰れる、と私は歩き始めた。


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