なんで今更こんな事?ー幼なじみと始まるグレーな関係ー
もうだいぶ歩いてきたのに
相変わらず花火の音がする。


小さな公園で
康平と2人っきり。


私の頭はそのまま康平の腕に寄りかかり、
康平はただ、立ってあんず酒を呑んでる。



時間がゆっくりに感じる。







「……頭撫でる位してくれてもいいんじゃん?」






なんとなくの発言。

別に酔ってる訳じゃない。



本当に、本当、なんとなくの発言。




「……なんで?」



「……確かにね。」




そう言って、少しだけ笑って
もたれかかっていた頭をゆっくり戻せば、











「んじゃ……


撫でる代わりに、キスしよっか。」











そう言って
横で立ってた康平が、手すりにまた座り、



私の顔の前に近づいた。

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