恋は世界の片隅に【短編集】




それからしばらくの間、わたしはやっぱり健吾を引きずっていた。


けど、思ったよりも早く立ち直ることが出来た。



きっとあの時、一人だったら。

ユキが居てくれなかったら、わたしは今でも泣いていたと思う。



あの時のユキの言葉が、親友としての言葉なのか、はたまた男としての言葉なのか、未だ真相は分からない。




──……でも。


少しだけ、変わったことがある。



< 60 / 62 >

この作品をシェア

pagetop