恋は世界の片隅に【短編集】
「ちょっとユキ!」
「ん?なに莉沙。こわい顔しちゃって」
「…さっき香織ちゃんと、随分楽しそうだったね」
「そう?…ってあれ?莉沙、もしかして妬いてる?かわいー!」
「う、うるさい!」
あの一件から、確実に変化しているわたし達。
…とゆうか、主にわたしが、なんだけど。
ユキが他の女の子と楽しそうに話してるのを見るのが嫌。
イライラして、耐えられなくて、ついにはユキに当たってしまう。
最近ずっとこんな調子だ。
認めたくないけど─…
春はもう すぐそこに来ているのかもしれない。
【おわり】