恋は世界の片隅に【短編集】





「……スゲー腹立つ」


一呼吸おいて、アイツは静かにそう呟いた。


「ごめんね…」


やっぱり、怒らせただけみたい。


だけど、次に彼の口から飛び出したのは、全く予想外の言葉だった。





「なんでもっと早くそれを言わねーんだよっ!」





…………は、はい?



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