*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「───なンだよ?」
『─……よォ、久しぶりだな』
「こっちは暇じゃねーんだ、さっさと要件言えよ」
『……あー、学校行ってンだっけ?お前───』
「……」
『待て切るな。いいこと教えてやる』
「……」
『死國連合って知ってるか?』
「知らね」
『関西で勢力を競ってる白炎(ビャクエン)、龍華夜(ドラゲナイ)、キメラ、朱天童死(シュテンドウジ)、この4つの族が停戦して同盟組んだ連合チームだ』
──やっぱそういうキナ臭い話か。
『兵隊の数は余裕で千越える』
「興味ねーな」
『でも向こうはお前に興味アリアリだぜ?お前のタマ取りたくて、こっち(関東)に進出してやがるって話だ』
電話の向こうで、ジッポを摺る音がした。
「野郎に好かれても嬉しくねェって伝えとけ」
『ハハハッ。羨ましいわ、お前、いつも野郎にゃモテモテで』
────なまじ魔陀羅のリーダーなんかやってるせいで、命を狙われるのはいつものことだ。