*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
事件が起きたのはその日の放課後だ。
すっかり日が傾いて、家に帰ろうと駅に向かう途中だった。
道端に人だかりが出来ていた。
しかも、明らかに素行の悪そうな男たちの怒鳴り声も響いてる。
「……ンダテメェ!?」
「ざけんなよッ殺すぞ!」
「女だからって調子乗ンなッ‼」
不良同士のケンカか、別に珍しくもない。
そう思い、はじめはスルーしようとしたが、"女"って聞こえて足が止まった。
いざこざが起きてる方に顔を向けると、大柄でガラの悪い見るからに不良男3人が、女ひとりを囲んでいる。
しかも、女はうちの学校の制服。
その時点で充分嫌な予感がしたが、顔を見て戦慄した。
千歳じゃねーか…………
なにやってんだよアイツ‼