*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
でも、心配してそう声をかけたのに、千歳は3人の不良以上に鋭くオレを睨んだ。
「うるさい!これは私の問題!竜憧くんには関係ないからほっといて!」
「…………(え、えええ!?)」
「だから帰って!」
きっぱり拒絶されて一瞬たじろいだ。
ふつう、こんなとき"助けて"じゃないの?
なのに"うるさい"って。"帰って"って………………!?
でも千歳の顔は真っ赤で、今にも泣きそうなくらい瞳が涙に濡れている。
よく見たら足も震えているじゃん。
…………どんだけ意地っ張りなんだよ。
「カッコつけたわりにフラれてんのか、ザマァねーな!」
オレを嘲笑った後、男たちはまた一歩千歳に迫った。
「じゃあお言葉に甘えてまずお前からぶっ殺してやるよッ!」