*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*


「いくら正義感強くても、それだけじゃケンカは勝てないよ!痛い目を見るだけだ」

「ッ」

「本気であの3人に力で勝てると思ってないよね?」

「力とかそういう問題じゃないの!」

「そういう問題だよ」

「違うって!」

「違わないよ。いくら正しくたって力がなきゃ勝てないよ」

「違う‼絶対に違う‼てかこれは勝ち負けの問題じゃないの‼私はアイツらに一言謝ってもらわなきゃ…………‼」

「なにを?」

「……………………もういいよ‼もうほっといて‼」

千歳は、言いかけた言葉を喉の奥に押しこめて、溢れそうな涙をごしっとふいた。

「ほっとけないよ!アイツらと何があったの!?何怒ってるの!?」

「……ッ」

彼女の肩に、もう一度両手をおく。

「千歳のこと守りたい」
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