*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



「えっと、オレ、実は…………黙ってたけどホントは千歳たちより2コ上なんだ」

「…………え」

「まえの学校、入学してすぐ退学になってずっと学校行ってなかった」

「そうだったんだ」

「本当なら今年3年になる。隠しててごめん」

「……じゃあ、敬語使った方がいい…………ですか?」

「……いーよ今さら」

「……」

ここでふっと空気が和んだ。

「そうだったんだ。年上だったんだ。たまに少し大人っぽいと思ってたよ」

「そうかな?」

「………ありがとう。秘密話してくれて」

そう言うと、横に座った千歳が、ふわっとオレの肩に凭れてきた。

心臓がドキッ……っとして身体が硬直。

「い、いや……あの……」

いや違う。話の本番はここからなんだけど…………。

でも、急に素直になった千歳が愛しくて。(これが世にいう"ツンデレ"ってやつか?)

なかなか次の言葉が続かなくなってしまった。
< 126 / 578 >

この作品をシェア

pagetop