*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



「アイツは………………強い人間なんだ」

「強いつっても女だろ」

「そうじゃなくて精神的に。少なくともオレなんかよりはるかに強い。そんな子に"守る"なんて言えねーよ……」

明日になれば、千歳の機嫌が直る?
とてもそうは思えない。

しゅんとしてうつむくオレを見て、トウタはハァーっとため息。

「ぐだぐだぐだぐだ悩んねーでヤッちまえばいいだろ、とりあえずヤれば女なんかどうにでもなる」

「……」

なんでこんな男に彼女がいるのか…………(オレにいないのに)、サッパリ分からない。

元々まともなアドバイスなんか期待してなかったけど。なんかマジメに相談しても時間のムダだと悟った。

「バカなこと言ってねーでさっさと帰れ。……オレは宿題があんだよ!」

頭を抱えると、ふたりは盛大に吹いた。大爆笑だ。

「宿題!?天下の魔陀羅の総長が宿題!?オイオイ……お前に憧れてるヤツらが聞いたら泣くぞ?」

「そうだ、部下にやらせればいいだろ?マジメか」

コイツら、どこまでもオレをバカにしやがって。
そもそもオレはマジメな人間なんだよ!それに、

「アイツらじゃオレより頭悪ィの‼」












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