*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「でもあんなイケメン男子なかなかいないよ」
「オレだって別にイケメンじゃないこともないだろォ」
「小海くんはぁ……イケメンじゃないこともないけどぉー……竜憧くんとはレベルが違うと言うかぁ……」
「ハァ!?」
「とにかくさ?イケメンが隣の席に転校して来るなんてドラマは二度と起きないよ千歳?いいの?」
「……いいよ別に」
投げやりに答えたあと、"転校"って言葉がひっかかり、今朝の先輩をふと思い出した。
結局名前を訊くのも忘れていたな。
「そういえば3年にも大阪…ぁ?の方から転校生来たよね?」
「3年?…………あー、そういえばチラッと見たかも。ジャ○ーズ系のカッコ可愛い人だよね?あの先輩もモテそー」
さっちが頬杖をつく。でも小海は白い目だ。
「誰3年て?千歳なんで知ってんの?」
「…………ちょっと見かけただけ」