*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
赤くなった千歳、
か、可愛い……
なんて内心キュンと来たのもつかの間、すぐにキッと睨まれて。
「そういうのやめて!」
「でもォ、」
「でもじゃない‼私はね、人に守ってもらうほど弱くない」
「……!」
射ぬくような真摯な瞳で見つめられて言葉がでない。
なんか、痺れた。
が。
「社会のルールも守れない暴走族なんかやってる人に守ってもらいたくない!」
「……ッ」
オレを指差し、強い口調できっぱり言われ、グサッ‼と胸に矢が刺さった。
……………………………………返す言葉がない………。
さらに、
「それにぶっちゃけ、………………なんか気持ち悪い」
その一言でとどめだ。なんかあっさり瀕死。
「…………と、とにかく!ついてくるのも禁止!」
「なんでだよ!?それくらいいいじゃん!?」
もうここまで言われたら開き直りだ、もうヤケクソだ!
「やだよ‼竜憧くんに見られてるとなんか落ち着かないもん‼いい?ぜっっっっったいついてこないでよ!?分かった!?ついてきたら本気で怒るからねッ‼」
なのに千歳は一方的に言いたいことだけ叫んで、離れたところで待つ小海と怜智のところへ駆けていってしまった。