*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*




呆然自失のオレ。

「……仲直りしたー?」「……何話してたんだよ?」「……いいでしょ……」

歩き去る3人の話し声が、徐々に遠くなる。

千歳たちの背中は街の喧騒に埋もれ、どんどん遠ざって行く。

だがついて行くのも禁止されてしまったし、そして今度こそさすがに、呆気にとられて足が動けない。

……………………って"本気で怒るからね"って何だよ!
まだ本気で怒ってなかったのかよッ!?

好きな子にここまで嫌われるとむしろ清々しいな…………。








「……ったく」

でも、やっぱり放っておけない。

出来ればこの手は使いたくなかったけど、千歳の安全には変えられない。

ポケットからスマホを取り出した──

< 185 / 578 >

この作品をシェア

pagetop