*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
ストーカー総長誕生!?
*side 東田千歳*
「ちぃーとぉーせぇぇー‼大っ変‼やっばい‼」
「なーに?」
翌日の午前11時。
三時限目の休み時間、いつものようにさっちと話していたら、クラスのある女子に廊下からハイテンションに名前を呼ばれた。
「ちょっと来て!早く来て!茜さんが千歳呼んでるっていうか今来て呼んでるよ‼」
「……は?」
いったい何を言ってるのか分からない。その子の顔は真っ赤だ。そして高速手まねき。
茜さんて言った?
全く心当たりない私は、なっちと顔を見合わせた。が、
「はァーやァーくゥぅぅ‼」
クラスメイトの目、もはや血走ってる。有無を言わさぬ剣幕に負けて廊下に出る。
すると、汗を飛ばしてあたふたする彼女の後ろに、涼しい顔で立っていたのは昨日の男子だ。