*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
それも羨望と嫉妬が混ざってるような視線。
……何?なんでみんなそんなにこっちを見るの!?
もしかして茜先輩ってすでに有名人なのかな?
「あの、私大丈夫ですから気にしないでください」
「たった今敬語禁止って言ったばかりやん‼今度敬語使ったら罰ゲームやぞ」
「(……は!?)」
なにこの人、子供みたい。
茜先輩は、自分が注目されてることなんか気にも止めていない。
「なァ千歳、せっかくやから校内でも案内してくれん?オレまだここ慣れてへんし方向音痴やから、今千歳の教室来るんもだいぶ迷ったしな」
「…………え?(なんで私?)」
それどころか早口でまくし立てると、私の肩を抱いた。