*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
なんて見え透いた強がりだろう。もちろん、先輩もお見通しだった。
「アイツか?」
「…………違います!…………と、友達」
それでも意地を張って、無意味な嘘をついてしまう私。つくづく嫌になる。気持ちがぐちゃぐちゃすぎて、変になりそう。
「ふーん、"友達"なァ?連絡先も知らんのに?」
「……それはッ」
「"アイツ"くらいやろ、お前にそんな顔させられるヤツは。妬けるなァ」
「……ッ」
「な。1時間も待たせるヤツなんか放って、オレとどっか行かん?」
「……………………はい?」