*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「千歳がこれ以上、オレ以外の男を待ってるなんて嫌や」
年上なのに、拗ねて甘えるような口調でそう言われ、不覚にも胸がどきっとしてしまった。
茜先輩はどこまで本気なんだろう?
「あの、先輩こそ、………………予定は?」
「ああ予定か?そんなんもう済んだわ。ちょうど家帰るとこやってん」
そう言って白い歯を見せる先輩。天使の微笑み、悪魔の誘惑、そのどちらにも見える。
「まぁ千歳が、どォォーしても"アイツ"に会いたい言うんなら、まぁムリにとは誘わんけど……?」
「…………ッ」