*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
今度は相手の拳が振るわれる前に殴って倒したが、すぐにまた別の拳が飛んでくる。
チクショウ‼これじゃキリねェェッ‼
こうしてケンカしてる間も、千歳がどこでどうなってるのか見当もつかない。
早く助け出さないとマズイ……ッ‼
早く千歳を探さないと……‼
だが、リーダーのオレが今ここを離れたらどうなる……!?指揮が下がって滅茶苦茶になるかもしれない‼
かと言って仲間に事情を説明する暇もない‼
オレは群がってくる敵をなぎ倒すと、近くでうずくまる霧島の髪を鷲掴みにした。
「オイッ寝てンじゃねーよ‼千歳はどこだッ!?」
だがやはり霧島は口をつぐんで開かない。
「ケンカに関係ない女巻き込んで恥ずかしくねーのかよ!?」