*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「…………知らんッ」
「知らねェわけあるか!テメェら千歳拐ったろッ!?」
「……知らんなァ~」
「すっ惚けてンじゃねーよッマジで殺すぞ!?だいたいテメェさっき"頭代理"っつったよなッ!?ホントの"頭"は今どこにいンだ!?」
襟首をつかんで締め上げると、霧島の顔はすぐ真っ青になった。
「…………お……女の居場所…………そんなに知りたいか?…………」
「……ッ」
「…………だったらオレのケツ舐めて土下座しろ……教えてやんよ……!」
「……テメェェェ」
さらに逆上して力が入った。
だが、我を失いかけたオレの腕を、ある一人の男が掴んで霧島から引き離した。
「邪魔すんなッ‼」
完全に理性をなくしかけたオレはソイツにも殴りかかったが、相手はそれをサッと交わした。
「……ッ!?」
さらに2発、3発と蹴りを飛ばすも、この男はオレの攻撃を完璧に見切っている。