*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



疑問を素直に口にすると、タカシはちらっと椿子を見て、

「決まってンだろ?お前ら魔陀羅を潰すのはウチ(雷怒)だからだ。その前に、こんなつまんねェ雑魚チーム相手に手間取ってられると迷惑だからな。そんだけだよ」

「…………ッ」

嘯くタカシに、あえて反論しなかった。

「ああそうかよ」

「ああ。それだけの理由だ」

「でも、なんで決闘場所がここって分かった?」

「簡単な話だ、市内で死國連合の群れ見つけたから、こっそりまぎれて着いてきた。こんだけ数がいりゃあ、一台くらい混じってもバレねぇもんだな」

なるほど、ふたりしてメットをすっぽり被っていたから誰にも気づかれなかったワケか。

それにしても、もしバレていたら……

「お前、とんでもねーバクチしたな」
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