*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
そう思って迷っていると、タカシが、
「椿子は強情だからとめても聞かない。だから考えた。名案が思いついたんだ。"オレがずっと椿子の傍にいて守る"誰にも指一本触れさせない」
「………………ッ!?」
「ほら、メット被ってりゃオレだってバレないだろ?」
「それが名案て言えンのか!?」
「心配すんな、こんだけ暗くてゴチャついてたら誰も"総長が入れ替わった"なんて気づかない。そんなこと考えもしねーよ。お前が双子だってことさえ誰も知らねーんだし」
「……ッ」
「それに、お前はそもそも戦闘に参加することねェだろ?ケンカなんか部下にやらせて、ふんぞり反ってりゃいいんだ。ラスボスなんだからよ」
「それは……そうだが……」
「もし椿子に近づく敵がいたらオレがなぎ倒す」
「…………ホントに上手くいくか……?」
千歳も心配だが椿子も心配だ。
タカシがケタ違いに強いことは身をもって知ってるが、まだ不安が残る。