*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



「……まぁ、そういう事情なら仕方ないよね……携帯知らないし……」

「……」

「……」

「千歳、やっぱり抱……」

「ダメェッ‼」

千歳は一気に5メートルくらい後ろにさがって、おまけに電柱にサッと隠れた。

「そこまで警戒しなくてもいいじゃん!」

「……」

なんだよその変質者を見るような目は。
泣けてくる。

「……分かった。ごめん。もう抱きしめるとか言わないから戻ってきてよ」

しかし、オレがしゅんと肩を落とすと千歳は赤くなった。

「…………け、警戒っていうか、なんか、今夜の竜憧くん……カッコいいんだもん……調子狂うっていうか……」

< 350 / 578 >

この作品をシェア

pagetop