*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



「さぁ……?よく分からないけどもしかして学校やめる気なのかも……?」

さっちは小首を傾げた。

「……うっ……そ」

そのさっちの顔が急にかすんで、教室の喧騒までも一瞬で遠くなった。

……竜憧くんが学校辞める……?

嘘、嘘だよね…………!?

なんで!

まさか暴走族のことも全部バレたとか!?

「それとォ、今日はとりあえず帰る……みたいなこと言ってた」

「ほんと!?」

じゃ待ってても会えないんだ、それどころか、まさかもう会えないの…………!?

「…………千歳?大丈夫?……なんか今度は顔色が……」

さっちは心配してくれたけど、私はもう自分がどう見られてるか気にする余裕などなくしてた。
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