*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
にしても、千歳を散々ブス呼ばわりしたあの3人のバカ面を思い出すと、今でもムカムカしてくる。
だが、ぶん殴ったら前の学校の繰り返し。
ギリギリ耐えた。
それにオレは暴力で人を黙らせるようなマネはしたくない。それじゃなんの解決にもならない。だから今度の学校じゃ、絶対に誰も殴らないと決めた。
それに殴っちまったら、こうやって総長やってるときのオレと変わんねーし。なんのために学校行くのか分かんなくなる。
そう…………、
オレはコンナコトじゃなくて、青春がしてェーんだよ!
今しかない青春に、なにが悲しくて毎日毎日白バイと追いかけっこしてヤロー共とケンカケンカケンカ……!うんざりだ!
あーッ!彼女ほしーーーー!!!
「ラギさん、顔赤いっスよ?どうしたンすか?」
「アァ?寝言いってんじゃねーよ」
千歳のことを思い出したらつい赤面していたっぽい。だがいつものポーカーフェースでそれを誤魔化し、封印する。
気になる女を見つけたなんて、死んでも言うもんか。
「お前ら行くぞ、気合い入れろ」