*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「そうかなー……」
「そうだよ、すっごい秘密があるとみた!私達が知らない別の顔があるかも。……………なんか面白そー!今度探り入れてみようよ?」
話の流れがなんかまずい。
しかしふだんおっとり系のさっちがこんなに鋭いとは。
変なやる気を出す前に断念させないと。
「…………やめておこう?ね?ほら、ひとには誰だって触れられたくないことの一つや二つ三つが……」
「そんなこと言っててもし本命いたらどうする?しかも、そうだなぁ、すっごい年上のバツイチ子持ちとか?」
「…………いやいや」
「しかもその彼女の元旦那がヤ◯ザだったりなんかして…………しかも彼女は犯罪者で警察に追われてたりして。やがて竜憧くんと海外に逃避行しちゃうの」
どうやらさっちの想像はおかしな方向に向かってる。
「んなアホな……」