*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「やだなぁ私そんな惚れっぽくないよ」
「…………ならいいんだけど……」
照れてる竜憧くんの顔が、いつにも増して可愛い。こういうとき特に好きって思う。
そしてどんどん一秒ごとに好きになって行く……。
「…………………………オイ!」
私たちが照れてはにかんでいると、一瞬存在を忘れかけたトウタくんの目が限りなく冷たくなっていた。
背中には極寒のブリザード。
「だから、ずっと、オレは帰るって言ってんだろ!?そういうのはふたりっきりン時やれよ‼全身痒くなるからッ‼」
トウタくんのひときわ大きな声が響いたとき、眠っていた仔猫がピクッと頭をあげた。