*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



いつか偶然すれ違った、魔陀羅の幹部たちを思い出すと気が重いし、ぶっちゃけ萎える。

どうしても暴走族は嫌い。なのに、私なんで助けようとしてるんだろう。

願わくばもう二度と会いたくないし、関わりたくもない……!

ぎゅっと瞳を閉じる。

一秒、二秒、三秒…………、



そして、もう一度瞼を開くと、世界はさっきよりもほんの少し暗くなっていた(気がする。)

よく見れば電柱や家の影も長く伸びている。太陽はゆっくり、でも、確実に西に傾いているのだ。

もうすぐ夜が始まる……
竜憧くんの世界……



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