*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
………………"こんなの"だと!?
「そりゃオレだって竜憧の趣味は謎だけど事実ベタ惚れなんだから仕方ねーじゃん!?世の中には犬や猫よりヘビやトカゲが好きな男もいるだろー!?」
しかも小海のやつ、私を庇うどころかなんか逆ギレ気味だし!(…………怖すぎて神経回路壊れたのか?)
「ちょっと小海!どさくさにまぎれて私をディスってる!?(私が好きなんじゃなかったの!?)」
「オイ女ッ……!コイツの言ってること本当か!?」
「……ッ」
「お前ラギさんの女なのかって訊いてンだよッ!?」
鷲尾をはじめ、男たちが私に詰め寄ってきた。
「…………そ、そんな…っ」
いきなりそんなデリケートなことを露骨に訊かれても困る……。
「…………わ、私は…………竜憧くんの……ッ……竜憧くんの…………っ」
竜憧くんの優しい表情がパッと頭に浮かんだ。