*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「……ブスだ?」
ここで竜憧くんの眉がつり上がった。
空気が凍りそうなほどの迫力で睨まれ、私"にブス"と言った男は慌てて顔色をかえた。
「…………あ、いえ、だって……ッ」
「ブスじゃねーだろッ‼お前死ぬか?」
「………………ス、ス、スイマセンッ!」
なんかもう処刑前の囚人みたいに震えだした。
でもそれによって他のメンバーたちは不審に思ったみたい。
「ラギさん、どうしたんです?まさか、コイツほんとに……」
「……ッ」
全員の視線が竜憧くんに注がれる。
彼は、まっすぐに私を見つめている。
本当のことを言ってもいい?って、そう問い掛けられてる気がした。