*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
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翌朝────
目覚めたら世界が終わって学校が休みになったらいいのに……なんて思ったけど何も変わらない朝が来た。
重い身体を引きずるように、布団からはい出てて顔を洗う。
「おはよ」
信じられないことに、アパートの下に千歳が立ってた。
「ッ」
昨日も夢かと思ったけど、まだ夢を見てるのかな。
「シカト?魔陀羅の総長さんはちがうねー」
オレが黙ってると千歳はからかうような、怒った眼差しで迫ってきた。
「…………ご、ごめん!」
「なにが?」
「え」
「今なにを謝ったの?」
「…………」
千歳、メチャクチャ怒ってる…………?
そうだよな、ゆうべ、一番見られたくないオレを見られた。
しかも助けに来てくれたのに、あんな態度とったんだ、
オレ、振られるよな……。