*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
そして鷲尾と改めて目線が交差した。鷲尾は私というより竜憧くんを見て固まった。
ってことはバイクで気づかれた!?
「…………ラギさん!?」
「……ヤベ」
竜憧くんが小さくつぶやく。
「…………お前…………こないだの……!?」
どうやら私のことも、いちおう思い出してくれたらしい。嬉しいんだか何だかビミョウだけど…………。
「…………ま、まさか……っ……ほんとに…………!?」
でも向こうが受けた衝撃は半端でない。
鷲尾の指からポロっとタバコが落ちた。しかもなんか震えてるし。
そして、他の男たちも私たちに気づいて次々にがく然となる。
「……嘘だろ、なんでラギさんがこんな…ッ」