*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*



でも途中でおまわりさんに声をかけられて補導されないように、けっこう大人っぽい格好もした。

これなら私がJKだって誰も気づかない。(はず!)

期待と緊張で、(小さな)胸がはち切れそうになりながら今夜の集会場所についた。

でも、そこはまるでイベント会場かってくらいひとで犇めいてる。

そのなかには高校生……どころか中学生らしき姿もチラホラ。

世の中どーなってんだよと言いたい。
いくら夏休みだからってはめはずしすぎ!

そういや小海から聞いた、魔陀羅のメンバーと写真を撮ることがステイタス……とかいう話を思い出す。

まったくミーハーが多いな。浮かれちゃってさぁ。

「なんだよこのギャラリー。浮かれてんなぁ」

私が内心呆れてると、ほとんど同じ意見が隣から聞こえてきた。

「……?」

たまたま隣に立ってた男子だ。

でも横を見てハッとした。

だって髪の色が、目の覚めるようなアッシュ色なんだもん。
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