*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
「……ちとせっ」
「夜になると、竜憧くんのことばっかり頭に浮かんで……」
「それで!?アイツとは何があったの!?」
「べ、別に何も……!たまたまちょっと話しかけられただけ…………私が恥かかしたから仕返しのつもりだったんじゃない?」
「……信じらんなっ」
オレの方が心配だ、100倍心配だ!
ならせめて連絡くれたらよかったのに!飛んでいったのに!
「ね、もしかしてアイツがなりすましの犯人じゃ」
「ンなことよりなんであんなヤツにナンパなんかされてるの!?」
心配する気持ちが一周してつい怒鳴っちゃった。
もうオレのニセモノなんかどうでもいい、それどころじゃない。
「そんな、…………怒んないでよ、謝ってるじゃん」
千歳は頬っぺたを膨らませた。