*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
渡さない
*side 竜憧 柊*
週が明けた月曜日の朝。8時20分。
かなり緊張して教室の入口をくぐった。
その理由は先週の金曜…………
まさか道端で千歳を見つけるなんて思わなかった!
(しかもなんで小海と一緒!?)
向かいのコンビニの駐車場から、たまたま歩いてる二人を見たときは自分でも驚くほど焦った。
やり過ごそうかとも思ったけど、もし変なヤカラに絡まれたらと思ったら、危なくて放っておけなくて…………。
…………いや、嘘だ。
それもあるけど、本当は、あんな遅い時間に千歳が小海といるのが嫌だった。
自分でも理由がよく分からないけど、どうしようもなく胸がざわついてきて、つまり、邪魔してやりたくなった。
気づいたら二人の方へと走ってた。
でも近寄ったら千歳が、猿山の猿とかって"オレの悪口"叫んでたから、かなりへこんだけど…………。