*オレを嫌いなキミが好き。*日本一(ピュア)の総長 × 日本一暴走族嫌い女子*
来なきゃよかった!
なんで来ちゃったんだろう……ッ!
困惑してる竜憧くんと目が合った瞬間、さっきまでの何倍も震えてきた。
「ごめん違います!誤解しないで!私はただ同じクラスなだけ……!3日学校休んでる竜憧くんの生死を確認するよう担任の先生に頼まれてやむなく確認に来ただけの者ですから!」
竜憧くんと、彼の横にちょこんといる"彼女"にむけて一気に叫んだ。私のせいで二人が変な空気になったら悪いし……
私が自主的に会いたくて来たなんて思われたくなくて、つい口から嘘が出た。
て、そんなことより他の学校に彼女いたんだ。
へー、
しかも彼女めちゃくちゃ可愛いんだ。
へー、
しかも学校サボってデートしてたんだ?
へー…………
心配して損した。
しかも学校では誰ともそんな風に気さくに話さないクセに!
つまり、つまり、竜憧くんには失望したよ………………!
……………………ダメだ、頭のなかグチャグチャ過ぎ。
「あ、じゃ私帰るね」