きみに想い届くかな?
き、きた!!
南井くんだ。
ドキドキ、
ドキドキ////
南井くんは、まだ黒板の隅に気づいていない。
まず、晴香ちゃんに声をかけた。
こっちを見る様子もない。
「おはよう〜」
的なことを話してるのかな?
聞こえないけど、たぶんそう。
南井くんが自分の席に行こうとしてる。
南井くんの席=私の隣の席だ。
私の隣の席に鞄を置いて立っている。
まだ見ない。
あっ見た!
黒板見たよ!!
黒板の隅を見て、びっくりしている
南井くん。
私の字に気づいてますか?
ふと、南井くんが顔をこちらに向けた。
ずっと密かに南井くんを観察していた
私と目が合う。
何か言いたそうな彼の瞳。