きみに想い届くかな?
その日の放課後。
美亜と歩く帰り道。
俺は勇気を振り絞って聞いてみた。
「最近の美亜、元気ないな。
何か俺に言いたそうだけど、何?どうした?何かあったか?俺のこと?」
言った、言い切った。
「元気だよ〜♪気のせいじゃない?」
が、美亜の返事は思っていたのと違った。
「嘘だな、俺の勘は当たるんだ」
「……ねぇ」
「ん?」
「いつ大輔くんは晴香ちゃんと、別れてくれるの?
私はいつまで2番目なの?
自分から2番目でいいって言っておいて
変なこと言ってるのはわかってるの。
でも、もう限界で…。
ねぇお願い、晴香ちゃんと別れて」
美亜の目から溜まっていた涙が流れた。
俺はバカだ。
こんなに無理させていたなんて、、
気づかなかった、と言ったら
嘘になる。
気づいていた、でも
気づかないフリをしていた…。