きみに想い届くかな?
〜美亜side〜
いつも通りのお昼休み。
ゆりちゃんと剛くんと3人でご飯を食べていた。
大輔くんからの連絡は、あれからまだ一度もない。
やっぱりあんなこと言うんじゃなかった、と少し後悔している。
でも、半年以上も言えなかったことを言えてスッキリした気分だ。
「でさ〜その時の沢センセーの顔がこんなんで!」
と、先生の顔マネをする剛くん。
似ていて可笑しい、、はずなのに笑えない。
あれ?おかしいな。
ゆりちゃんが笑う中、私は上手く笑えなくて黙っていると…
「またそんな顔して。暗い!南井 大輔のことか?」
それを見かねた剛くん。
「うん、ゆりちゃんには話したんだけど…言っていい?」
「聞きたくない。もうこんな暗いみあちゃんの顔、見てらんねぇよ。
もう俺にしとけば?」
「そんな冗談、通じませーんよ♪」
私は剛くんの冗談だと思って、軽く流した。
でも、おかしいな。剛くん普段はこんな冗談言わないのに…。
「いや、マジで言ってるんだけど!俺 中学の時からみあちゃんのこと好きだよ。気づかなかったっしょ?」
「え?」
私の頭が混乱し始めた。
チュウガクノトキカラ、スキ?
「南井 大輔なんかやめとけよ。俺とみあちゃんなら上手くいくと思う…んだけど?」