きみに想い届くかな?
〜美亜side〜
「は、はい。ごめんなさい」
あれ?
なんで私 謝ってるんだ?
剛くんに告られただけで、なんでこんなキレてるの?
もしかして!
これが嫉妬ってやつ?
だったら嬉しいな。
なんて、思ってたら…
「我慢できねー。あ…つけるよ?」
とか言いながら、大輔くんが私の胸あたりに顔を近づけてきた。
へ?
何してんの?
チクッ
とした、何これ?
跡つけるよ?って言った?
そうして、キスマークをつけられた。
しかも胸元に。
これ、人から見えない位置だよね。
それは嬉しいはずなのに
私を悲しい気持ちにさせた。
やっぱり私は2番目なんだ、
1番は晴香ちゃんなんだ。
堂々と付き合ってて
キスマークだって、見えるとこにつけちゃうんだよね。
そう思えば思うほど私の気持ちは沈んだ。