私の恋が終わるまで

中学の思い出



中島先輩と出会ったのは

中学一年のころだった


新しい学校で
知らない人たちと関わるのが苦手だった私

そんな時
委員会の役割を決めるといわれた


面倒くさいと思ったけど
頭のいい高校に行きたくて
内申点が欲しくて
なにかの委員会に入ろうと決めてはいた


なにか楽ができそうで
人とのかかわりを極力避けられるもの…


—放送委員 通年専門―


そう黒板に書いてあった



通常の委員は半年ごとに変わるのに
放送委員は一年間そのままらしかった



仕事内容が変わるの嫌だし
小学校でも放送の委員をしていたから
迷わず手をあげた



そして私は放送委員になった



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