私の恋が終わるまで
「え…っ?ヤダって…
ケイジ…応援してくれなの?」
私は予想外の返答に驚いた
「俺は絹と今までのように連絡とってたい
別に俺とのラインが全くできないなんてありえないだろ?
そんなに忙しいものかな?」
ケイジがなにを言っているのかわからなかった
ケイジとラインする時間があるなら
私はその時間を合格に近づけるために試験勉強に費やしたい
確かにさみしい思いをすることになるかもしれないけど、
受かればまた近くで一緒にいられるんだよ?
そのために協力してくれないの?
これからの長い未来よりも
いまの短いこの時期を優先するの?
「だって…受験で受からないとケイジの近くにいられないんだよ?
少しでも合格に近づければまた一緒にいられるようになるんだよ?
ケイジは一緒にいられなくなってもいいの?」
「そんなこと言ってないじゃん
俺は少しでも長く絹を感じていたいんだ
絹は違うの?」
なんでだろう…
イライラする
「ごめん。ケイジ…
なんか私が間違ってたかも
今日は帰るね
会えて楽しかった。またね」
そう言って車のドアを開けようとした