私の恋が終わるまで




「え…っ?ヤダって…

 ケイジ…応援してくれなの?」



私は予想外の返答に驚いた



「俺は絹と今までのように連絡とってたい

 別に俺とのラインが全くできないなんてありえないだろ?

 そんなに忙しいものかな?」



ケイジがなにを言っているのかわからなかった

ケイジとラインする時間があるなら
私はその時間を合格に近づけるために試験勉強に費やしたい


確かにさみしい思いをすることになるかもしれないけど、
受かればまた近くで一緒にいられるんだよ?

そのために協力してくれないの?

これからの長い未来よりも
いまの短いこの時期を優先するの?



「だって…受験で受からないとケイジの近くにいられないんだよ?

 少しでも合格に近づければまた一緒にいられるようになるんだよ?
 
 ケイジは一緒にいられなくなってもいいの?」


「そんなこと言ってないじゃん

 俺は少しでも長く絹を感じていたいんだ

 絹は違うの?」


なんでだろう…

イライラする



「ごめん。ケイジ…
 
 なんか私が間違ってたかも

 今日は帰るね
 
 会えて楽しかった。またね」


そう言って車のドアを開けようとした





< 69 / 94 >

この作品をシェア

pagetop