私の恋が終わるまで
『え?なんで?』
なんだか、動揺しているケイジの顔が浮かぶ
『いま、受験の他に、
文化祭の仕事で忙しくて
家に帰るのも遅いし
ケイジにそんな中途半端で接したくないの』
ほんとうに言いたい文章は
こんな優しい言い方じゃない
—もうケイジと別れたい―
—ケイジと付き合っていても
幸せを感じられることはない―
—お互い、別々にもう生きていいること—
そして
—やっぱり、ケイジを一番に好きになれない―