14歳〜白くも黒くもなれるギリギリの年齢〜
プリクラを撮ったあと、何しようかという話になると、



「あのゾンビのホラーゲームやりたい!」と七瀬が提案した。



七瀬が指したそのホラーゲームは座って、専用のメガネをかけて画面をみると3Dに見えるものだった。





ホラーものがあまりに得意ではない私は、その提案に顔が自然とゆがんでしまう。




そのゆがんだ顔のまま、健ちゃんと目があってしまった。




絶対いつものようにバカにしてくる、と思ったら、珍しく健ちゃんが



「俺もホラー系無理なんだよね‥」と素直に弱音を吐いた。






スポーツはできて、サバサバしてるのに、意外‥!とまた新しい健ちゃんを見れたみたいで嬉しくて、




つい日頃の仕返しも含めて意地悪したくなって、



「これやろ〜〜!」と自分から進んでゲーム機に近づいた。

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